的形小学校 たんぽぽ・わかば学級の泊山・礒地区歴史探訪
令和4年3月17日、的形小学校の「たんぽぽ・わかば学級」を海に近い泊山・礒地区の歴史探訪に案内しました。児童は(1年生3人、4年生2人、6年生1人)6人、引率先生は校長含む4名、的形ふるさと里山会は6名で案内しました。
出発前、先生のお話しから。
2つの約束をしました。
1つ目は先生や里山会員の大人の人の話を聞きましょう。
2つ目は里山会の幟旗より勝手に先に行かないこと、そして走ると怪我をするので走らないように気をつけましょうね。皆で楽しく行きましょう。
貧乏岩の説明。
児童が名前を覚えており、この貧乏岩をおさらいしました。この岩は昔海の中にあって、間違ってこの岩に船がぶつかり、船を壊して貧乏をしたことから貧乏岩と名前がつきました。
奥村ボートの説明。
ここでは日本の和船も造っています。
写真に写っている和船を京都へ持って行き、京都御苑の九条池に浮かべます。木材は四国の高知県の杉を伐り出した物です。杉の木は加工がしやすく昔から和船造りに使っています。
海嶽寺の井戸の説明。
山の中腹にあるのに水が涸れない井戸です。昔、この山一帯に海嶽寺の建物が建っていました。
これは台所の井戸で、この水で炊事、洗濯、風呂などに使っていました。
泊山から的形こども園と的形小学校が見える場所に立ち止まり、“ヤッホ~” “ヤッホ~”と大きな声で的形小学校の児童へ手を振りました。小学校にいた児童たちも応えてくれました。
礒山頂上。
先日(3月8日)的形小学6年生の児童が、卒業登山で泊山・礒地区歴史探訪をし、記念植樹を行なった場所です。たんぽぽ・わかば学級の中に6年生の児童がいて、記念植樹(ソメイヨシノ)に水やりをしました。
行基が鼻の説明。
行基が鼻は礒山の岩が海に飛び出ていてる場所で、東は的形川、西はマリンベルトです。ここに奈良時代の高僧行基が上陸したと伝えられています。的形川側の岩場の潮だまりで生き物を探したり、砂浜へ移動して裸足になり、海に入って遊びました。
田ん中の井戸の説明。
この井戸は海の近くにある井戸ですが、美味しい水が出ていたので仮屋の人や的形の駅前からこの井戸水を汲みに来ていました。
荒勝文策の家の跡地の説明。
荒勝文策先生が育った場所です、明治から昭和にかけておられました、彼は原子核物理学の研究者です。第二次世界大戦で広島に大きな爆弾を落とされました。海軍の命令で3日後に広島に行って土を持ち帰って調べ、原子爆弾と海軍に報告した人物です。的形小学校の卒業生です。
11:35 小学校に到着しました。
先生からのお話。みんな大人の話を聞いて、先生は凄く頑張っていたなと思います。楽しい思い出が出来て良かったね。と感想を述べられました。児童からもお礼の挨拶を頂き解散しました。